エリザベス(1998)
1558年頃~。🇬🇧
イングランド処女王エリザベス一世を描いた伝記作品。戴冠から宗教統一まで。
もちろん現代風にアレンジされた作品ですが、当時の感性に近しいものがある。なぜなら、エリザベス時代のイギリスは大陸のキリスト教から離れたことで自由を謳歌できるようになったからです。エリザベスは欧州の大権力ローマ教会と袂を分かち、イギリス独自のプロテスタント〈英国国教会〉で国教を統一。この潮流が清教徒革命での民主化や大航海時代での外向化などのいち早い近代化を生む。
例えば、自由恋愛。
ご存知、エリザベスは生涯独身。当時の王室は政略結婚が当たり前。それもローマ教皇のお墨付きで。エリザベスはこの必要がなくなったわけです。作中のエリザベスはロバート・ダドリー(ジョセフ・ファインズ)一筋ですが、実際は自由恋愛を楽しんでいます。生涯独身も家族を後継者闘争で失ったからでしょうね。エリザベスは現代人と感性が似ている。
第71回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。
キリスト教では化粧は七つの大罪「傲慢(虚飾)」なのだとか。これもローマ教会から離れたために解禁された。エリザベスは「化粧のパイオニア」と呼ばれています。実は、天然痘の汚肌を白粉で隠していたのだけれど。この受賞は女王陛下のお陰。
主演ケイト・ブランシェット(吹替:高畑淳子さん)は渡鬼が強い。陛下がオタフクに見えた。
◼️年表
1533年:エリザベス・オブ・ヨークの誕生
1536年:エリザベスの母アンの処刑(浮気の冤罪)
1547年:エリザベスの父王ヘンリー8世が崩御
1553年:エリザベスの義弟王エドワード6世が崩御
1558年:エリザベスの義姉王メアリー1世が崩御
1558年:エリザベス1世の戴冠
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