ヒトラーに屈しなかった国王
1940年4月8日~11日。🇳🇴
〈ノルウェーの戦い〉におけるノルウェー国王ホーコン7世(在位:1905年 - 1957年) を描いた作品。「事実に基づいたフィクション」とのこと。
国王の行動を分刻みで追い、公私両面を描いています。当時のノルウェー王室も立憲君主制。「交戦か降伏か」を常に危惧しているものの、国王に政治的軍事的決定権はない。ただ、内閣の任命権はある。国家運営できないが最終責任だけを取らねばならないお立場。今の天皇家と重なるところがあります。
実は、この時の公文書をノルウェーは公開していない。監督は新聞記事や証言録を基に本作を制作したため、どこまでが真実か分かりません。ただ、戦争に美談などない。難しい決断を強いられた国王を肯否なく描いています。
ヒトラーは王政が残っている国家には比較的寛容だった。自身の思想と共通していたのだろうが、その点は理解できなくもない。共和制や議院内閣制は責任をたらい回しにする。結果的に国王は抵抗を選んだわけなのだが、当時の人々の苦心はともかく後世にとっては英雄譚になったのではないか。ヴァイキングの血というやつ。
「抵抗しない国は存続する意味がない」
と言い放つヒトラーの美学が皮肉に感じてしまう。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿