1987年1月。🇰🇷

全斗煥(チョン・ドゥファン)政権下で起きた〈ソウル大学生拷問致死隠蔽事件〉を描いた作品。5ヶ月後の6月民主抗争まで。「実話を基にしたフィクション」とのこと。確かに事件を表面的にしか描けていませんが、韓流とはそうじゃない。

報道部長「報道規制が何だ。真実を書け!!」

というのも、映画制作中は朴槿恵(パク・クネ)政権の検閲が原因で公的取材をできなかったのだとか。そのため、新聞記事や聞き込みで本作を仕上げた。朴槿恵と言えば、記憶に新しい?実刑22年で逮捕された女性大統領(2021年12月に恩赦で釈放)です。本作でも分かるように、特に韓国メディアは火がついたら忖度しない。その火が国民に燃え移り、100万人規模の6月民主抗争に至り、全斗煥政権下は打倒された。朴槿恵大統領も父の朴正煕大統領と同じく暗殺を恐れたのかも知れませんね。でも、現職逮捕は国すら揺らぎかねないのにヤッちゃうとこが韓国よ。

歴史を紐解けば、韓流のルーツも分かる。

戦前は大日本帝国の占領下。戦後はソ連とアメリカの占領下。そして、朝鮮戦争に始まる朝鮮半島統一紛争。ここ百年の韓国はもみくちゃにされてきた。被害者が感情的なのも詮無きこと。韓国人が激情的作風の韓流を好むのもこのためでしょう。我々、島国人からすれば韓流は暑苦しく感じてしまうものですが、感情表現力では韓流に遠く及ばない。本作は真実云々、我々にも韓国の国民性が伝わる作品でした。

※拷問シーンなど注意