からくりサーカス
藤田和日朗原作。
今ではすっかりマンガの単行本をめくることも減ってしまったが、これほどセリフが心に刻まれたマンガもない。藤田和日朗のマンガはラフ画のままの激しい一コマが魅力。その一コマの線に喜怒哀楽が宿る。ぜひ、本作はマンガからチャレンジしてほしい。マンガはアニメほど細部を描かないが、だからこそ自身の内なる想像力や感情で補完でき、物語がやがて自分のモノになる。それに対するアニメは自身で築いたイメージとの答え合わせ。本アニメはマンガのすべてを再現できていませんが、それでもマンガに感極まった者ならば伝わるモノがある。そういう意味でマンガから。
始まりは中世ヨーロッパ。美しい娘フランシーヌとその娘を愛した二人の錬金術師兄弟。二人はやがて愛憎によりフランシーヌを失い、弟は悲観の余り娘そっくりな自動人形(オートマタ)フランシーヌを創造する。しかし、自動人形は笑わなかった。弟は去り、後に残された自動人形は創造主の願いを叶えるべく笑顔になる方法を探す旅にでる。それが人々に笑顔を強要する病の始まりである。自動人形は数百年に渡る真夜中のサーカスで殺戮を続けていく。この物語はその自動人形のサーカス団と命や身体を失いながらも戦う人間たちの物語である。
藤田和日朗のマンガはホントに後半になるにつれて加速する。
◼️原作
漫画:からくりサーカス(1巻~43巻)
作者:藤田和日朗
出版:小学館(1997~2006)
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