アレキサンダー
紀元前334年。
アレキサンダー大王(アレキサンドロス3世)の生涯を描いた作品。歴史よりも、遠征中の人物像に焦点を当てた伝記です。ストーン監督にしては珍しい古代史作品。
そして、伝説へ⋯。
偉人を生い立ちや家庭環境で考察すると面白い。大王が現インドまで遠征(冒険)できた理由は「勇者だから」でしょう。大王の父はヘラクレスの子孫であり、母はアキレウスの子孫である。これならば自身を〝ゼウスの子孫〟と自負してもしょうがない。否、側近が祀り上げたのかも知れない。後はドラクエの勇者のごとく。ですが、現実は村人Aや兵士Bばかりではない。そこをストーン監督が重厚なドラマで描いていく。
本作の前に映画『300〈スリーハンドレッド〉(2006)』と映画『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃(2014)』を鑑賞するのもオススメ。これらの敗戦が元でペルシア帝国は求心力を失い、大王の進撃の契機になった。 また、両映画で使われたファランクス戦術も本作で見られます。
大王の功績は大帝国の建国やヘレニズム文化の誕生が挙げられます。ですが、後の世でいえばローマ帝国の版図を築いたこと。結果、キリスト教が生まれたことでしょう。キリスト教とはローマ帝国の支配に対する抵抗。大王がいなければ、おそらくベツレヘムもペルシア帝国のまま。イエスはおらず、現代はイスラム世界だったかも知れません。ヤマトタケル然り、神の血脈は人智を超えた意志を宿す。勇者は上級職をマスターしてもなれないのだ。
◼️評価
物語:0.3/映像:0.4/美術:0.4/主演:0.4/リピ:0.3
結末:0.4/演出:0.3/音楽:0.3/助演:0.4/満足:0.4
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