宇宙世紀0092年2月27日~0093年3月12日。

本作は第二次ネオ・ジオン抗争を描く。ちなみに、第一次は『機動戦士Zガンダム』と『機動戦士ガンダムZZ』で描かれています。本作の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』は富野監督の本来の『逆襲のシャア』を描いた小説。登場人物と機体と中盤以降の物語がまるで違うパラレルワールド扱い。興味がある方はぜひ。

決着の刻。否、結論の刻。

ガンダム作品はいつしか登場人物の愛憎劇になっていく。でも、これが「人が宇宙に住む」ということ。富野監督はこう結論づけたのでしょう。人は地球の安心感で家族にすら関心を示さなくなる。逆に、人は宇宙の孤独を知れば人を切に欲する。それが富野節の歪んだ愛憎劇でしょう。ニュータイプとは「野生のカン」を取り戻した人類なのかも知れない。

ハサウェイは本作で初登場(正確には『機動戦士Zガンダム』のワンカットだったかな)。意志の強い女性に惹かれるあたりが父親と似ている。ガンダム作品は常に女性が登場人物の中心にいる。そこ、中世文学的です。

「ああメビウスの輪から引き寄せられて、いくつもの出会い繰り返す」

短編アニメ『GUNDAM EVOLVE』の第5話はハサウェイとクェスのもう一つの結末を描いています。富野監督直筆。歴史は人の一言で分岐する。

◼️小説(パラレルワールド扱い)
題名:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(1988/2/2)
作者:富野由悠季
出版:角川スニーカー文庫

◼️評価
物語:0.4/映像:0.5/美術:0.4/主演:0.5/リピ:0.5
結末:0.5/演出:0.5/音楽:0.5/助演:0.5/満足:0.5