22BBY、スカイウォーカーの物語


ノベライズ版を読了したのでしたためます。

 

あれから10年、少年はジェダイになった――。


▪️アナキン・スカイウォーカー:20歳

▪️パドメ・アミダラ:26歳

▪️オビ=ワン・ケノービ:35歳

▪️シーヴ・パルパティーン:62歳

▪️ボバ・フェット:10歳

▪️アソーカ・タノ:16歳


◼️感想

映画版は感情移入が難しい。突然、アナキンとパドメのデートシーンになったり、シミ・スカイウォーカーの救出劇が始まったり。とにかく、詰め込みが目立つ。この点、ルーカス監督は編集が下手だな〜と。故意かな。


◾️相違点

ノベライズ版で補足された点は大きく分けて2つ、「パドメ家族との対面」と「シミの再婚生活」です。


まず、1つ目。物語ではアナキンがパドメの護衛を命じられて、2人は安全なナブーへ向かいます。ノベライズ版ではそこでパドメの父、母、姉、姪2人が補足されます。パドメの父や母は理解力があり、姉はパドメの恋心を見抜くほど。パドメは母や姉に応援されて、アナキンを真剣に愛するようになります。また、アナキンにとってもパドメの生い立ちを知る機会になります。この後、2人は湖水地方のデートで急接近するのですが、映画版ではワンクッションなく湖水地方のデートでした。


そして、2つ目。物語では突然にアナキンが母の危険を察知して、母の救出へ向かいます。ノベライズ版ではその前後が補足されています。シミの再婚、再婚相手とその息子夫婦との農場生活、農場へ忍び寄るタスケン・レイダー、シミの失踪から再婚相手による救出劇。ここが映画版では想像するしかない。なので、アナキンにとって非常に重要な母の死に感情移入できない。それに、シミが新たな家族にアナキン自慢する場面もない。


◾️いつ、アナキンは暗黒面に目覚めるのか

エピソード1~3はアナキンがダース・ベイダーになる物語ですが、このエピソード2はその間接的な原因があります。それが「母の死」と「パドメとの結婚」という哀と喜の感情の起伏です。


物語ではアナキンは母の生存が叶わずタスケンを殺戮します。映画版ではヘイデンは衝動的な殺戮のよですが、ノベライズ版ではアナキンは常にジェダイ教義と自身の感情の間で葛藤しています。まるで、使命感で殺戮しているような。頭では暗黒面という言葉もチラついています。


また、パドメとの結婚ですが、ここは映画版でほぼ語られています。もう一つ、自信家のアナキンが暗黒卿ドゥークー伯爵に敗北する場面も暗黒面へ抗えないきっかけになるかもしれません。いずれにしろ、このエピソード2でアナキンはジェダイが禁じた行為に葛藤しながらも結局は抗えなかった。または、教義を曲解した。ここでアナキンは暗黒面の扉を開けたのだと思います。


◾️その他、クローン戦争の詳細

このエピソード2は千年も続いた共和国とジェダイを崩壊させるクローン戦争の開戦前後の物語です。〈分離主義〉という敵の台頭。それに対する共和国の軍拡。そして、ジオノーシスの戦いを契機にクローン戦争が開戦する。その後、クローン戦争は3年間も続きますが、この開戦経緯を描くのがエピソード2です。もちろん、これらすべてがパルパティーンの裏工作なのですが。ノベライズ版では政治面の経緯が少し補足されていました。


◼️総評

ノベライズ版では殺陣、動作、物の形状などを詳細に文章化しているため、418ページもあります。この点、映画版で答え合わせを楽しめますが、読み飛ばせる部分でもありました。実質、物語は300ページほど。


◼️補足

※ノベライズ版

原作:スター・ウォーズ エピソードII:クローンの攻撃

著者:R・A・サルヴァトーレ(2002/4/23)

翻訳:上杉隼人/上原尚子(2016/11/15)

出版:講談社


◼️評価

物語:0.3/映像:0.3/美術:0.5/主演:0.5/リピ:0.5

結末:0.5/演出:0.2/音楽:0.4/助演:0.4/満足:0.3