フレンチ作品。🇫🇷

美食家と料理人はポトフを披露することになる。

◼️感想
冒頭、料理風景が目と耳を楽しませてくれます。仔羊の切り身が焦茶色へ変わる音。採れたて野菜の緑と赤が刻まれる音。それらが煮えたぎる鍋の中で一つになる音。そして、火色のフランベが逃げ道を求める音。ここまで料理のいろはを見せられれば匂と味も感じられますね。

ポトフとは、フランスの家庭料理。肉と野菜を煮込むだけのシンプルな鍋料理ですが、それが故に味の明暗がハッキリしている。具材、隠し味、調味料、調理法、まるで小説家が無数にある単語から完璧な一文を紡ぐような。または、映画監督がまだ見ぬワンシーンのために撮り重ねるような。それほど単純で難しい。

そんな美食家の完璧なディナー、完璧な褒め言葉、完璧なプロポーズ、そして、完璧な愛する妻。美食家と料理人は良きパートナーとなるが…。

料理とは、一流の料理人が腕を奮い、一流の美食家が堪能してこそ一流になる。料理は共同作業である。そんな哲学を感じた作品でした。

◼️評価
物語:0.4/映像:0.4/主演:0.4/リピ:0.3
結末:0.4/音楽:0.5/助演:0.4/満足:0.5