ケープ・フィアー
感想文:3.6/5.0
『恐怖の岬(1962)』のリメイク。と言っても、スコセッシ監督とデ・ニーロの名前が挙がってる時点で別物だろう。オリジナルは未鑑賞です。
スコセッシ監督がリメイクした理由が何となく理解できる。本作もカッコ悪い男の狂気が描かれていた。男は正義と責任を重んじるのだが、本作の主人公マックス(ロバート・デ・ニーロ)はその成れの果てだった。マックスは刑期という責任を果たした上で自身の弁護士の職務放棄の責任を個人的に追求する。重罪犯の時点で論理が破綻しているけど、マックスは逆恨みを正義に変換したのだった。ラスト、この責任を果たしていくマックスの満面の笑みがゾッとしますね。本作もマフィア抗争時代にありがちな実話なのかもしれない。
やはり、デ・ニーロの役柄の理解度は凄まじい。表面上はいつものユーモラスなデ・ニーロながら、内面上は作品ごとに別人。それを可能にしているのが精神まで役作りする「デ・ニーロ・アプローチ」でしょうね。この前後に『レナードの朝(1990)』や『恋に落ちたら…(1993)』を主演してるとは。
物語:0.3/映像:0.3/主演:0.4/リピ:0.3
結末:0.4/音楽:0.3/助演:0.3/満足:0.3
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