グッドフェローズ
感想文:3.8/5.0
スコセッシ監督がなぜ実写を好むのか?それは実際の男ほどカッコ悪いものが無いからだろう。監督はカッコイイ男のカッコ悪い物語を描きたいのだと思う。
前半、主人公ヘンリー(レイ・リオッタ)青年が貧困から脱しようとする姿に共感できた。爽快感あるカッコイイ時期です。加えて、恋愛事情など成長過程も。大半の監督はこれで2時間でしょう。が、この先こそスコセッシ監督が描きたい部分だろう。大人の男になりつつあったヘンリーは、ある男の登場でカッコ悪くなっていく。
もちろん、ロバート・デ・ニーロです。…と、ジョー・ペシ。今作もデ・ニーロはスマイルだけど、笑顔の意味がまるで違う。ジョー・ペシで薄めなければ危険なほど、利己的なギャングの本質を表現している。個人的に数ある作品のなかで最も恐ろしい含みを感じるデ・ニーロだった。
そして、ヘンリーがギャングのカッコ悪さに気づくと同時に、視聴者も同じ感情を抱く。これがスコセッシ監督の映画だろう。
物語:0.3/映像:0.3/主演:0.4/リピ:0.4
結末:0.4/音楽:0.2/助演:0.5/満足:0.3
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿