オリエント急行殺人事件(2017)
アガサ・クリスティー作品の映画化作品。🚂
アマゾンオーディオブックで聴いてみた。すごい情報量なので集中して聴かなければ理解できない。しかも、全編9時間という長編でした。推理モノは読んだほうがいいかな⋯。半分ほど聴いた時点でレビュー。
◼️感想:再鑑賞(読了)
小説は数年前に読了しました。
この作品は女史から読者への挑戦状である。通常の推理小説ならば、作家は読者を推理に導くもの。そういう意味では本作も例に倣っているが、ページをめくるにつれて犯人から遠ざかっていく。推理すればするほど、固定観念が霧のように結末を見えなくしてしまう。〝誰〟が犯人なのか?と。
まるで、乗ったらば降りられない列車のごとく、読者は事件の終着駅まで降りられない。と、最も実感したのは推理中のポワロ自身かも知れないが。
〝固定観念を取り払えるか〟
この反則的なトリックも、この時代の女流作家の反骨精神といえようか。または、ポワロシリーズの茶目っ気といえようか。女史は読者を推理に導くが犯人には導かない。はたまた、本作は読者に向けた事件ではなく、〝名探偵〟と豪語するポワロに向けた女史のイタズラだったのかも知れない。
また、〝列車〟という移動式密室トリックも素晴らしい。この時代、相当な視野を広げていなければ想像もつかなかったのではないかと推察する。そして、これらは現代の推理作品にも通じている。
映画版は⋯
おそらく、結末はほとんどの観客が知っているだろう。〝過程を描く作品〟とするならば、感傷的でもあり、憎悪的でもあり、希望的でもあり、ケネス・ブラナー監督らしい劇的な作品だった。
◼️原作
著書:オリエント急行の殺人事件
著者:アガサ・クリスティー(1934)
訳者:山本やよい(2011/4/5)
出版:早川書房
◼️評価
物語:0.3/映像:0.4/美術:0.3/主演:0.4/リピ:0.4
結末:0.4/演出:0.3/音楽:0.4/助演:0.4/満足:0.4
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