宇宙世紀0083年11月12日、星の屑作戦 ☄️

◼️感想
再鑑賞。本作は『トップガン』に影響されたのだとか。恋愛事情、パイロット事情、メカニック事情、確かに映画的だ。

本作、宇宙世紀における重要な事件です。これより後の宇宙世紀は地球連邦軍による宇宙移民支配が強くなっていく(多分、UCまで)。宇宙世紀は地球残留民と宇宙移民の戦争の世紀です。機動戦士ガンダムにおける一年戦争はジオン公国ら宇宙移民の独立戦争であり、その残党による第二次独立戦争が本作です。正確にはエレズムとコントリズムが目的なのですが、その2つの思想を貫けた正しくジオン軍の残光でした。ある意味、ここでアースノイドとスペースノイドが決別したといえるのではないでしょうか。経済的独立を果たしたスペースノイドは地球を必要としなくなっていく。全人類の救済を願うシャア以外は。

もう一つ、本作はニュータイプがいません。ニュータイプは富野ガンダムにおける超越者です。コウやガトーは固執という点でニュータイプになれなかったと思いますが、本作はそういった主義思想を排したことで純粋な戦争アニメになりました。また、ガンダム試作機開発が一層とニュータイプ思想から遠ざけています。一年戦争はガンダムの性能のみで勝てたのだと言わんばかりに。この頃、富野思想のアンチテーゼ作品も生まれて面白い。

物語:0.4/映像:0.5/主演:0.3/リピ:0.5
結末:0.3/音楽:0.5/助演:0.3/満足:0.5