32BBY。

ノベライズ版を読了しました。

アナキン・スカイウォーカー:9歳
パドメ・アミダラ:14歳
オビ=ワン・ケノービ:25歳
クワイ=ガン・ジン:48歳

ファントム・メナスの映画ポスターで目立つのは前面にいる少年アナキン。それとクワイ=ガン。

実はクワイ=ガンが主人公。

「スター・ウォーズはスカイウォーカー親子の物語」と思いがち。本当はフォースの光と闇を描いた作品です。ここから始まるプリクエル三部作はフォースの光が闇へ転換する物語。本作はこの起点を作ったクワイ=ガンの物語なのです。これは小説版ならよく分かる。

小説版ではクワイ=ガンが少年アナキンと出会い、フォースの集中を感じ、モールに敗北するまでその直感を信じ続けることを重点に描かれています(当のアナキンはパドメに夢中)。映画版では少年アナキンだと主人公として弱い。一方でリーアム=ニーソンの渋い演技が主人公らしからない。本作を微妙に感じるのはアナキンを主人公だと思っているから。

本作はクワイ=ガン視点で見ると良い。

スター・ウォーズ作品はまず映像作品を見てから文章作品で補完すると良い。AAT(装甲強襲用戦車)やSTAP(シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォーム)などのイメージ、ライトセイバーでの殺陣が文章では理解しづらいため。

アナキンが暗黒面に堕ちたのはいつ?

直接的にはエピソード3ですが、間接的には⋯。小説版ではジェダイの師弟を「父と子」と表現しています。映画版でもクワイ=ガンとアナキンが父と子のように振る舞うシーンがある。皮肉にも、クワイ=ガンはフォースだけを信じ過ぎた。アナキンに父としての自身が必要だったことを軽視していた。小説版ではクワイ=ガンを失ったアナキンの胸の内が吐露されます。アナキンの暗黒面はすでにこの時から始まっていたのかも知れませんね。

◼️原作
小説:スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス 
作者:テリー・ブルックス(1999/4/21)
訳者:上杉隼人/大島資生
出版:講談社(2016/10/14)