スコア:4.2/5.0

1944年6月6日6時30分、D-DAY。

◾️特徴
救出作戦はフィクションだが、ナイランド兄弟の実話を基にした作品です。事前のブートキャンプやアイルランドでの二ヶ月突貫撮影で俳優陣を追い込んだみたい。

◾️解説
このノルマンディー上陸作戦は初日に米・英・カナダを併せて16万人が動員された。主人公ミラー中隊が上陸したフランス西岸オマハ・ビーチでは米軍3万4千人のうち死傷者2000人が出た。映画では1000人のエキストラを動員しています。

◾️感想
冒頭、オマハ・ビーチ高台に実在する米軍英霊墓地のシーンで想いが巡る。これから見る映画は実際の人々が経験した記憶であると。

戦争の再現度は言うまでもなく、特に接近戦がすばらしかったです。相手が見える接近戦はすべてが思考前に起こる。銃撃だったり、警告だったり、逃亡だったり、降伏だったり、戦意喪失だったり。それらを放置しているからこそ、本作はリアリティがありました。

あと、戦争作品とコメディ作品が両立できるトム・ハンクスの存在ですね。戦争とコメディは対極にあって、どちらも人の心を変える。その中間にいようとするトム・ハンクスは人間的に最もバランスが良く感じる。ビートたけしさんのような鋭さがある?

物語:0.3/映像:0.5/主演:0.5/リピ:0.4
結末:0.3/音楽:0.3/助演:0.4/満足:0.5