感想文:4.1/5.0

天才分析官のアマチュアスパイ。

アマチュアなスパイ技術もさることながら、アマチュアな復讐心に翻弄される男を描いた本作でした。

「おまえに人は殺せない」

作中、主人公チャーリー・ヘラーはスパイ適正を指摘されるけど、特に動機や行動原理を強く指摘される。実際、チャーリーは亡き妻との記憶に浸り、それを起爆剤として復讐をエスカレートさせていく。本作は復讐心に囚われた男の復讐とその結末を描いた作品でした。

スパイ・サスペンス

ネット検索、ハッキング、監視、行動分析、等々のデスクワークはアマチュアでもスパイできる時代を感じました。ただ、現場は「イーサン・ハント」といきません。後ろを振り返りつつ走る(逃げる)姿はトム・ハンクスやニコラス・ケイジを思い出してしまう。

やはり、この人あっての本作。

ラミ・マレックといえば、『ボヘミアン・ラプソディ』ですが、当方は見ておりません。僕が初めて見たラミ・マレックは15年ほど前の『24』です。案の定、ジャック・バウワーに巻き込まれる中東家族の役でしたが、悲壮感と眼力は忘れられない。あと、『ナイトミュージアム』では、皮肉っぽい王子。着実に、キャリアを重ねているのは嬉しい限り。それもあってか、期待値が上がった作品でした。こういった、時を同じくした俳優の活躍が見れるのも映画の醍醐味ですね。

※ラミ・マレックはエジプト系とのこと。どこかファラオのような高貴な雰囲気が個性的です。

ローレンス・フィッシュバーンはいつも通り。

物語:0.5/映像:0.4/主演:0.5/リピ:0.3
結末:0.4/音楽:0.3/助演:0.3/満足:0.4